S先生♪[ 【東京ぐらし】]

神大のとある先輩から依頼があり、S先生をご紹介することになりました。
柳田國男のところにいらした先生です。
1925年生まれというから、今年85歳? びっくり。私なんかより全然お元気。

1954年、戦後初の沖縄への調査団の民俗担当として出かけたS先生。
文部省に申請して3年計画ということで調査費をもらい、
GHQに申請して沖縄へいくための「身分証明書」をとり、
(外国へ行くのは「パスポート」、沖縄へ行くのは「身分証明書」だったって)
ありとあらゆる下準備を民俗学研究所にいた先生が引き受けて出発したんだって。



これは那覇から船を乗り換えるときに撮った写真だそう。
一番若い、真中にいらっしゃるのがS先生。

ほかもみる方がみればそうそうたる面々ですが、お顔がわかるかしら。


偶然おきなわでお目にかかって以来、わたしは可愛がっていただいています。
昨日、私のどこが良かったのかうかがってみたら、
「それはあなたねえ、人間というのは相性というものがあるんですよ。
 動物にだって相性はありますよ。」だって笑
要はたんに、気に入ってくださったということですね。
ありがたいことです。
S先生は製本の技術をお持ちだということで、
ご著書の製本される前のものがあと2部お手元に残っているのだそうです。
その表紙を琉球絣で仕立ててプレゼントしてくださるって!
50年程出し続けていらっしゃる『南島研究』も全部製本してくださるって!
本当にありがたいことです。とっても楽しみ♪

私の調子があまりよくなくてお酒を飲めずに残念でしたが、
インタヴューも無事におわり、お引き合わせの役も終えてホッとしました。